書き置き第2弾 生抜き先発候補の期待と不安

さて、書き置き第2弾は生え抜き先発投手候補について触れたいと思う。

”今期の巨人は強い”と周りから言われている大きな原因は、強力な先発投手陣の面々にあることは間違いない。去年も東野の計算外の不調はあったが、小山の可能性や西村の覚醒、澤村が1年ローテを守るなど、先発投手は1年通じて割とゲームを作ってきたと思う。

今期はさらに杉内、ホールトンが加わり、宮国といったイキのいい若手が争いに参加し、先発ロー手争いは高いレベルで競われている状態。

順調すぎて怖いが、このまま開幕まで離脱者なく調整が進めば、少なくともあと3~4年は安心できる投手陣が完成しそうな感じ。そんな中、個人的に気になっている生え抜きの先発候補選手について、これまで見てきた雑感を書き留めておきたい。

(あくまでも自主トレ、キャンプの生中継を全て見た上での「みんぐ」の主観です)

【宮国】

生の宮国は去年G球場で1度見たきりだが、その時の印象と比べてもキャンプで見た宮国は体がひと回りとはゆかないが、半回りくらいは大きくなった感じで、フォームのしなやかさはそのまま、長身から投げおろされるキレのある球は、TVで見る以上に打ちにくそうだなと感じられた。

大事な金の卵。確か入団時に首脳陣は2~3年ゆっくりと育てて、1軍デビューさせたいなんてことを(記憶があいまいだけど)言っていた。事実、去年は身体作りを中心に、ファームでもゲームに登板したのは4試合(3勝)。

今期はファームで1年登板させ、1軍デビューは来期かと思っていたのだが・・・いや、その計画は変わってなくて、ファームではなく1軍で1年間登板させて成長させようという方針に変更したのかもしれない。

(あくまでも私の想像だけど)

ま、それくらい1軍で使えるかもしれないという期待値を込めた出来の良さなんだと思う。事実、紅白戦、練習試合では結果を出しているし、周囲の期待も日に日に上がっている。

ただ、あくまでも19歳の高卒ルーキー2年目であることを忘れてはいけない。プロの1軍で1年間ローテに入るだけの体力、精神力があるのかは未知数だし、正直なところ心配だ。まぁマー君やダルの例もあるし、今期1年間1軍に居続けることができれば、来年は大きくブレイクする可能性は大だし、そうなってほしいという願いはある、首脳陣の狙いもその辺にあるのだろう。

なもんで、周囲の期待の大きさから、結果を求めてしまって空回りしたり、無理をしてケガをするなんてことがないよう、気をつけてほしい。

ちなみに、オープン戦ではコテンコテンに打たれるところも見せてほしいところ。

負けること、打たれることで見えてくるものが、今の宮国には大事なことなので、0で抑えようと守りに入らずに自分の持ち味で攻め続けて・・・そして打たれて、さらにレベルアップしてほしいと思う。

(実際、原監督も彼に何勝とか勝ちの責任を背負わせるような計算は、”まだ”してないと思うし)

久々のイケメンさわやか投手。

大事に育ててほしい、でも、ゆるい環境はいらない・・・ってとこかな?

【澤村】

今のところ、ダル式の筋肉増量作戦でパワーアップした筋肉に振り回されている感じか?

いうなれば、馬力の上がったエンジンに乗せ換えたが、足回りやブレーキの強化もしなくては性能を発揮できないチューニングカーのような状態。

ただ、それは本人も重々わかっていること。

エンジンの馬力アップと足回りの強化を同時にできなかったので、まずはエンジンを載せ換えて、これからチューニングしてゆくのだろう。

自分にストイックで、野球に対して貪欲な性格を考えれば、無理をしてケガをする心配は彼に関しては無用だろう。足回りの強化と言ったが、ボディ自体はもともと大排気量のエンジンに耐えられるものを持っているだけに、セッティングさえ決まれば、去年とはあきらかに違う澤村バージョン2が見れるのではないかと期待している。

また、大型ルーキーとして入団した去年、1年間ローテを守り、9回を投げ切る大変さも、登板していきなりのノックアウトも、連敗も連勝も経験している。それらが彼の経験値として刻みこまれ、1シーズンという長い視点で自分がどうチームに貢献するべきかもわかったんじゃないだろうか?。もちろん、相手も澤村の研究はしっかりとしてくるだろう、しかし、彼が今取り組んでいることが実を結んだ時、相手の研究を無にするレベルアップが完成し、そして次のレベルへの階段を歩んでくれることだろう。常に相手の予想より1つ上のレベルを目指す真面目さがあれば、数年後には不動のエースとなっているだろうと妄想したくなる。

【東野】

去年の開幕投手がまさかの迷走。去年は何度もキョどった姿を見せ、私がヤケ酒を飲む羽目になったもんだ・・・・去年のままだったら応援しねえぞ!と自主トレからキャンプは彼に注目して見ていたがアルコールを封印(テレ東の投手陣飲み会インタビューで飲んでなかったか?)し、グァムで下半身を徹底的に鍛え、グラブの位置、足の上げ方を改良して挑んだ実戦練習では結果を残している。

思うに、杉内の加入で最もピッチングに影響を与えたのは東野ではないだろうか?キレのあるストレートとスライダーが武器の東野には、あの杉内の柔らかいフォームが非常に参考になっていると思う(というかして欲しい,いやしなきゃだめだ)

(あの投げ方は下半身を鍛えに鍛えないと出来ないから、その意味でも自主トレでの下半身トレーニングは一歩近づいたかもしれない・・・と期待したいが)

少なくとも監督の開幕投手構想からは外れているようだし、現時点では5番、6番ローテを争う立場にいることも彼には幸いしてるんじゃないかと・・・本人も危機感は感じているようだし、立場を守るという姿勢よりも挑戦者でいる時の方が東野には似合ってるし、力を出せるんじゃないかと思うので、シーズン中に絶対に表ローテに食い込んでやる!という攻めの姿勢で投げてくれれば、一昨年のような姿がもう一度見れるのではないだろうか。

【西村】

去年は途中で失速したものの、先発投手としてやれることを証明した年だった西村。

性格の優しさか、弱さか、ピンチになると東野と同じくキョどってしまう弱点はそう簡単に治らないと思うが、西村の場合はどういう時が良い時で、どうなると悪くなるという事が、わりとはっきりとしている選手なので(左打者へのインコースの攻めなど)見切りやすいという点では使う側としては、送り出しやすい選手なんじゃないかと思うが、今期は東野、ゴンザレス、宮国らと裏ローテを争っている状態で、心の中も燃えているんじゃないかと勝手に期待している。

(ポーカーフェイスなんでわかりにくいけどね(笑))

ただ、個人的には越智の出来次第だと思うが、ロングリリーフもできる中継ぎとして、右の西村、左の山口になってくれるといいなと思っている。

(風神、雷神は過去のはなし?)

中継ぎ、ストッパーについてはまた後日触れるが、今の巨人の投手陣の弱点は先発以降の投手が固定できるかどうかわからないという点だと思うので、馬力のある西村が中継ぎ待機していてくれると、先発が早い回で崩れた時でもゲームを立て直せる存在として心強いのだが・・・・やっぱり嫌かな?

【内海】

最後はやはり去年の最多勝投手。

普通なら「きっとダイジョウブでしょ?、以上!」と簡単に締めたいところなんだが、う~んどうだろう。

私の記憶では2年連続で好記録を残した内海というのが思い浮かばないのだが・・・

(しいて言えば2007年14勝7敗、2008年12勝8敗あたりか)

なんせ一昨年は原監督から「論ずるに値しない」とまで言われた内海。

その悔しさからか、それまで取り組んでいたPNFの効果からか、去年は選手人生の中で最高といえる状態を1年キープし、18勝5敗というエースにふさわしい記録を打ち立てた。

それだけに、根がお調子者の内海がどうなるか、ちょっと心配している。

自主トレを見る限りはリーダーシップを発揮し、誰よりもキツイ練習に取り組んでいるし、左のエース候補である杉内の入団に、喜びを表現しながらもメラメラとライバル心をむき出しにしているところも良い意味では期待値を上げてくれている。

ただ、それが良い方向に行けばいいが、「20勝したい」なんて一昨年のような発言が飛び出すあたり、ちょっと去年の状態のよさに胡坐をかいてないか?という不安が頭をよぎる。

去年の最多勝ということは他球団からは吉見と共に最もマークされる立場。開幕投手に選ばれれば当然GWくらいまでは相手チームのエースとの戦いになる。責任感の強さが空回りして彼のピッチングの良さが消えてしまえば他の投手にプレッシャーがかかる。

彼に関しては、今後のオープン戦での投げっぷりはもちろんのこと、表情や発言にも注意していないと、このドキドキは収まらないだろう。

そこに加えて、例年ならキャンプインはでぶでぶモードで来るはずのゴンザレスが身体をしぼってやる気を見せ、前回書いた杉内、ホールトンが加わったメンバーで戦うことになる。

うまく行けば、中6日どころか7日とか8日なんて変則ローテも組めるくらいのメンバーで、一人、二人の離脱は許容範囲内の状態。シーズン中盤あたりにさらに若手が何枚か台頭してくれれば文句のつけどころがない状態だが、そうはうまく運ばないだろう。そして、それ以上にストッパーの固定、中継ぎの安定など後を務める投手陣には不安が多い(安心して見てられるのは、山口だけ)。

次回以降、中継ぎ、ストッパーにも触れる予定だけど、先発の顔ぶれだけを見て、今年の巨人は大丈夫!なんて簡単には言えない心配もあることは理解しておかなければいけない点だと思う